2022年9月25日日曜日

リベラル民主主義とは何のためにあるのか【未来ノートコラムA・第16回】

結論から先に言えば、それは人間社会が人民の意志によって暴走しないための、防波堤である。

リベラル民主主義は、単純な通常の「民主主義」が国家の政治体制の言い方として使われるのに対し、民主主義国家内で、より「自由」「人権」を重視する政策に関連して使われることが多い。だから、反独裁政治、反共産主義というよりは、反人権侵害的なイデオロギー・政策を掲げるものが見られる。当然程度の差はあれ、「人権侵害」というのは民主主義国家でも起こりうることだ。だからリベラル民主主義は民主国家内でも積極的に活動する。

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