2021年6月30日水曜日

論破するって何?【未来ノートコラムA・第3回】

 「論破」という単語を聞けば、みなさんが真っ先に想像するのは、現在YouTubeやテレビやらで圧倒的人気を誇り、2ちゃんねる創設者として知られるひろゆきこと西村博之氏でしょう。彼は、「論破王」という異名を持っている通り、他の人を論述などで言い負かすという、誰もが一生に一度はみんなの前でやってみたいような話術に長けていて、「論破」のための本まで出しているのです。

論破とは、相手の主張する説や主義などを、自分が駆使する論述などで、だんだん矛盾を引き起こさせ、最終的にその矛盾を突いたりなどして、相手を口が開けなくするようにする話術の事です。

今回は、その「論破」について少し考えてみようと思います。

2021年6月15日火曜日

ペンシル・ミサイルと自動しかえしレーダー【ドラえもん傑作ファイル・第5回】

 今回は、てんコミ14巻収録『ラジコン大海戦』と並ぶ、ドラえもんにしては珍しい軍事ネタの話、『ペンシル・ミサイルと自動しかえしレーダー』の、あらすじと考察を書いていこうと思います。

●基本データ
初出:「小学四年生」1982年10月号
単行本:てんとう虫コミックス「ドラえもん プラス」第5巻第17話
全集:第12巻第44話
アニメ化:1983年『ペンシルミサイル』、2012年『しかえしミサイルが飛んできた』

2021年6月7日月曜日

時限バカ弾【ドラえもん傑作ファイル・第4回】

 今回は、ドラえもん話題で久しぶりの投稿となります。今日取り上げるお話は、後期作品「時限バカ弾」です。爆発に巻き込まれると「バカ」なことをしてしまうという爆弾が登場する話です。

それではどうぞ。

●基本データ●
初出:「小学三年生」1985年7月号
単行本:てんとう虫コミックス「ドラえもん」第41巻第10話
全集:第15巻第81話
アニメ化:1985年、2006年「ひょうきんな出木杉!?コチコチコチ…ボン!時限バカ弾」、2018年

▲以下ネタバレ注意!

見えない全体主義の心【未来ノートコラムA・第2回】

 昨年の大統領選挙では、民主党のバイデン前副大統領と共和党で現職のトランプ大統領(当時)が、接戦を展開した中、事前の世論調査で優勢であったバイデンが、300票以上の選挙人票を獲得して勝利しました。一方で、トランプの陣営は、一般投票、特に勝敗が途中で逆転することとなった「ラストベルト」地域やアリゾナ州で、バイデン陣営による不正があったと主張し、法廷闘争に打って出ました。しかし、どこの裁判所でも、証拠不十分として訴訟は却下されました。

そして、意外に知られていなかった、大統領を連邦議会で正式に選出する「1月6日」に、議事堂を暴徒が襲いました。暴徒はあろうことか、議事堂の奥まで侵入し、多数の財産を損壊させたほか、議事に多大なる影響を与えました。直前には、集会のため、バイデンの勝利を認めず不正選挙を主張するトランプとその支持者たちが集会を行うため、議事堂の周辺に集結していました。

2021年6月5日土曜日

戦狼外交の転換は何をもたらすのか【未来ノートコラムB・第1回】

 まず、こちらの記事をご覧ください。

BBC:習主席、「愛される」中国外交を指示 友好国増やすため

記事から自明ですが、これまでCOVID-19の流行が武漢から発生して以降、米国と中国政府は対立をエスカレートさせていきました。そして、中国外交部は、「戦狼外交」を推進し、自国の主張を日欧米に対して押し通すことを展開していったのです。

しかしながら、これは中国の主張を世界に拡散させることはおろか、これまで経済分野で中国と密接な関係にあった日欧米との関係を、更に悪化させるまでに至りました。そして、「米国は戻ってきた」と宣言するバイデンが米国大統領に就任すると、EUと米国は次第に接近していきました。

選抜記事

多数決文化との決別【未来ノートコラムA・第12回】

多数派がいつも正しいとは限らない、それはいつだって  小学校の算数の授業で、アナログ時計は一日に何回長針が短針を追い越す(=重なる)かという問題が出されたという。選択肢は、21回、22回、23回、24回、25回の5つであった。 当然ながら、答えは22回である。算数的なテクニックを...

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