オンラインドラえもん百科事典原稿新規投稿のお知らせ
2022.7.30付でこちらの「オンラインドラえもん百科事典 原稿ストック」に、将来作成すべきオンラインドラえもん百科事典に載せるための記事の原稿を何本か新規に掲載した。なお、この「オンラインドラえもん百科事典」の作成プロジェクトについて知らない方は、未来ノートの【オンラインドラえもん百科事典作成構想】シリーズにある記事の内容を参照のこと。
今回新規に原稿を掲載した記事は23本。以下の作品に登場する人物やひみつ道具、その他の事項に関する記事を作成した。
- 『のび左エ門の秘宝』
- 『好きでたまらニャい』
- 『ドラえもん未来に帰る』
- 『未来から来たドラえもん』
- 『やきゅうそうどう』
- 『オーケーマイク』
- 『まんが家』
- 『恐竜ハンター』
- 『ご先祖さまがんばれ』
本来ならば、
- 『古道具競争』
- 『ソーナルじょう』
- 『うつつまくら』
- 『のろいのカメラ』
- 『おばあちゃんのおもいで』
- 『エスパーぼうし』
の分の記事も今日原稿を投稿しようと考えていたのだが、管理人多忙のため叶わなかった。
ひみつ道具をどう分類するか
さて、今私が作成に取り掛かろうとしている『ドラえもん』の百科事典に限らず、一般に百科事典というものはその内容によって記事を分類することが必要だ。オンラインドラえもん百科事典では、記事の項目を「作品」「登場キャラクター」「ひみつ道具」などで分類しようと考えているが、一方で登場キャラクターだけでも1000人くらいいそうだし、作品は原作だけでも1000話以上、ひみつ道具は2000個くらいあると言われている。
「登場キャラクター」はその立ち位置などによって細分できる。「主要人物」なのか、「脇役」なのか「ゲスト」なのか。「作品」も、それが初出掲載された雑誌や時期、作品の長さ(短編が長編か)によって十分分類可能である。
では「ひみつ道具」はどうだろうか。どうやって2000あると言われる膨大な数の道具を、出来るだけ均等に丁度いい数で分類できるか。
ここで私は、「そのひみつ道具の何がすごいのか」という点で、以下のような分類方法を考案してみた。そして、同時にそれに分類される道具の例も示した。
- 次元…タイムマシン、どこでもドア
- 情報…タイムテレビ、コンピューターペンシル
- 変化…タイムふろしき、スモールライト
- 感覚…とうめいマント、味のもとのもと
- 運動…タケコプター、空気砲
- 能率…おいかけテレビ、荷物運び用荷物
- 精神…うつしぼくろ、家元かんばん
- 運命…チョージャワラシベ、のぞみ実現機
それぞれの細分項目について説明していこう。
まず「次元」型。これに分類される道具は、時空間を移動させたり、空間に新たな別の空間を作らせたり、あるいは本来遠く離れている別々の空間を結合させたりなど、我々人類が生きているこの現代世界の物理法則を完全に覆すような道具である。時間旅行が出来るタイムマシンや、こっちとどこか行きたい場所を繋げられるどこでもドアが典型例である。
次に「情報」型。現代はIT革命によりインターネットも発達し、得たい情報は比較的得やすい世の中になったが、では完全に閉ざされかつ何もないはずの密室の様子というものか観察することが出来ない。でも、もしタイムテレビを使って場所をその密室の中に指定すれば、その中の様子を観察することが出来る。このように、現代の科学技術では到底得られないような情報を瞬時に得ることの出来る道具がここに分類される。もう一つ例に挙げたコンピューターペンシルなども、あらゆる問いに対する「正解」を即座に得てペンでその場に書き表すのは現代ではできそうもない技術である。
「変化」型は、その場にある物体物質を、現代の科学技術では有り得ないような方法・かたちで別の物・状態に変化させることが出来る道具が含まれる。物を過去や未来の状態に変えられるタイムふろしきや、物の大きさを自由に変えられるビッグライト、スモールライトが分類されるなど、今回の分類方法の項目の中では、比較的多くの道具が属することになりそうだ。
「感覚」型には、人間(あるいはロボット、生物も含む)の五感、つまり視覚、聴覚、嗅覚、味覚、触覚などの感覚器官に影響を与え、物体や現象に対し通常とは異なる感覚を人間に持たせることの出来る道具や、人間の運動期間に影響を与え、本人の意思に反して何か物事をさせるような道具が分類される。とうめいマントは人の視覚に影響を与える他、味のもとのもとは人の味覚に影響を与える。
「運動」型の道具は、現代の科学技術では有り得ないような物理現象を起こさせることが出来る。例えば現代ではタケコプターのような小さなプロペラで人間の大きな体を持ち上げることではできない。あるいは、空気砲のように空気を固めて相手を攻撃する技術は存在しない。
「能率」型の道具は、特に現代の科学技術より優れた面が見当たらないが便利なもの、あるいは上記のどの作用も満遍なく持ち合わせて、ある何か特定の目的を達成させるためのものである。
「精神」型には、人間あるいはロボットの心情、感情を操ることの出来る道具が分類される。うつしぼくろは、ほくろを付けられた人間の性格を変えさせることが出来るし、家元かんばんを見た人は自然とそれを立てた「家元」に弟子入りしたくなってしまう。なお、本人は操られていると気づいているが強制的に何か物事をさせるような道具は、感覚型に分類される。
最後に説明する「運命」型は、目的を達成させるために、身の回りに偶然を生じさせることの出来る道具である。例えば、チョージャワラシベは持ってうろつきまわっているだけで、わらしべの交換相手に出会うことが出来るが、その出会いはあくまで偶然によって引き起こされたものである。のぞみ実現機も、使用者の望みを自然な形で実現させてくれるので、個々に分類される。
以上、私はオンラインドラえもん百科事典では以上の8つのタイプにひみつ道具を分類してみようと思う。ただ、もしかしたら分類していくうちにどれかのタイプへの偏りが生まれるかもしれないし、これが本当に適切な分類方法なのかはまだ分からない。あくまで私の考案した一つの方法に留まるものだ。もしこの分類方法に関して何かアドバイスや意見があれば、この記事の下のコメント欄にてお書きください。
(2022.7.30)
思わずうなってしまった笑
返信削除この発想、、すごいですよね
「さかなクン」っているけど、ほんと、そのレベル(博士レベル)ですね
昔、修学旅行のバスの中で、友達同士で、「古今東西」ゲームをやり、ドラえもんの道具を言い合ってた時のことを懐かしく思いだしながら、このシリーズを読んでいましたが・・笑
ここまでくるとある種の日本の現代文化(学問)を学んでるかのような気分になりますね
オリバーストーンに染まって、世間の汚さばかり目が言ってしまっている悲しい大人としては、ドラえもんの話題は、ちょっと心なごみますね
また長期休みに遊びにきたいと思います
いろんな視点をありがとう
コメントありがとうございます。
削除『ドラえもん』のアニメを見た人がたびたび最近指摘するのが、『ドラえもん』って時代遅れなのではないかということなのですね。でも、それではのび太は半袖半ズボンのあの服装をやめて平成令和風の服装にチェンジした方がいいのかと言われれば、多くの人は否と返すでしょう。
現に、『ドラえもん』はその世界観と現代の世界の常識の間にギャップが生じつつある中でも、新たなファンを獲得し続けています。それはなぜかと言えば、『ドラえもん』は自身の「古典化」を試みているからです。現代の小中学校で、明治時代の夏目漱石や、遥か古代の文章が読まれ続けるのは、それらの作品は、文学的価値と共に「古典」として保存されたからです。下手にその時代時代に合わせて作品の内容を改変していくことは、その場しのぎであり、その作品の本当の価値はその過程の中でどんどん薄れていきます。
『ドラえもん』のような元々価値が非常に高い「作品」は、その価値を保存するために、そのような「現代に合わせる」改変はすべきではないと私は思っています。
そして、この「オンラインドラえもん百科事典」は、『ドラえもん』を古典として保存していく計画の一つとして私は営んでいます。