2021年12月11日土曜日

安全保障と民主主義【未来ノートコラムB・第8回】

 今年4月にこのブログを開設しましたが、その2021年ももうすぐ終わろうとしています。未来ノートが始まってから最初のコンテンツは「偽りの平和主義と戦う」という名のシリーズで、全10回に渡って連載したかと思います。このシリーズでは、私は人権はそれに基づく民主政治が世界に普及することの重要性を指摘したうえで、現在の日本の安全保障政策が執るべき方向について、リアリズムに基づいて説きました。

しかし、あの頃は、と回顧しますが、今私自身であの文章を最初から最後まで読み通していくと、何となく今と比べての文章力の低さや、稚拙な論理を感じるのであります。そこでこの記事では、「偽りの平和主義と戦う」で述べた内容を踏襲しつつ、2021年12月現在の私の日本と世界の安全保障やそれにまつわる事柄についての認識を示したうえで、現状を確認し、今後執るべき方策を提示していこうと考えます。

2021年11月28日日曜日

45年後……【ドラえもん傑作ファイル・第8回】

比較的名の知られていない本作品だが、後期作品の中で、『ドラえもん』作品全体の神髄に迫っている名作であると思う。あらすじを紹介した後、それについて考察する。

●基本データ
初出:「小学六年生」1985年9月号
単行本:「てんとう虫コミックス『ドラえもん プラス』」第5巻第21話(最終話)
大全集:第13巻第66話
アニメ化:2005年、2009年「45年後……未来のボクがやってきた」

▲以下ネタバレ注意!

2021年11月3日水曜日

衆院選2021に対する諸考察【未来ノートコラムB・第7回】

衆議院選挙結果に対する総括

 先月31日、日本で第49回衆議院議員総選挙が執行されました。結果は、自由民主党が単独での絶対安定多数(465分の261議席)を確保したということで、自公連立政権の快勝と言えるでしょう。一方で、与党からは甘利明幹事長や桜田義孝元五輪相の小選挙区落選、そして石原伸晃氏らの落選比例復活なし、野党からは小沢一郎氏や辻元清美氏の落選(小沢氏は比例復活)など、大物議員がやられるという展開が相次ぎました。

選挙の争点は、菅前首相の辞任によって新たに就任した岸田首相に対する評価や、自民党と公明党の連立政権による今までの感染症対策の是非など、今までの選挙と比べると、「政権選択」の色合いが強いものとなっているようでした。おおまかに言えば、「自公vs立共社」の構図でしたが、野党側においては、立憲民主党と日本共産党との間の溝をどれくらい埋められるかというのが、不安定要素として存在しており、それについては自民党など与党陣営から批判をかなり受けました。

2021年10月16日土曜日

イソップの警告【未来ノートコラムA・第8回】

 イソップ童話にこんな話がある。

葦の生える沼川に住むカエルたちは、毎日川の畔でゲコゲコと鳴くだけの自由過ぎる日々に飽きてしまった。そこで、自分たちを統制してくれる何か王様みたいのを授けてくださいと、天の神ジュピターに申し入れた。

ジュピターは、カエルたちが非常に単純で愚かな動物だと見抜いており、そこで天から巨大な丸太を落としてやった。丸太はものすごい音と波を立てながら、川の水面にザブンと落ちた。カエルたちはそれに驚いて、恐れて急いで川の畔へと逃げた。しかし、しばらくすると、丸太が落ちた音も波も止み、静けさが戻って来た。そこで、一匹のカエルが、さっき大きな音を立てたのは今川面に浮かぶ丸太だということに気づく。

2021年10月15日金曜日

ラジ難チュー難の相?【ドラえもん傑作ファイル・第7回】

 今回は、藤子・F・不二雄の晩年作である短編『ラジ難チュー難の相?』を紹介したいと思います。ただ、少し下品な内容が含まれています。苦手な人はご容赦ください。でもやはりそういう下品な要素や今では考えられないような要素も含めて、国民的漫画『ドラえもん』だと考えているので、ここで紹介させていただきます。

●基本データ
初出:「小学四年生」1990年5月号『品物運勢鏡』
単行本:てんとう虫コミックス「ドラえもん」第43巻第14話
大全集:第17巻第34話
アニメ化:1991年『品物運勢鏡』、2016年『チュー難の相に気をつけろ』

▲以下ネタバレ注意!

2021年10月14日木曜日

朝日だけではない【未来ノートコラムA・第7回】

 昨月29日に行われた自由民主党総裁選挙では、新人の岸田文雄氏が勝利し、その後すぐに党総裁として役員人事が決定され、彼が総理大臣に就任する翌月4日までには、彼の内閣の人事がだいたい定まっていた。

一方で、総裁選一夜明けた30日夕刻、朝日新聞が「自民党の岸田文雄総裁は萩生田光一文科相を官房長官に充てる方針を固めた」という旨の報道を行った。「~する方針を固めた」というのは、そうなることが決定的だということを示す時に使われる報道表現なので、官房長官は松野博一氏になった訳だから、結局この朝日の報道は誤報となってしまったわけだ。

2021年10月9日土曜日

岸田内閣発足【未来ノートコラムB・第6回】

 前回の投稿から2週間あまりが過ぎてしまいましたが、健在です。前回の「未来時事評論」は何をしたかというと、自民党総裁選挙の結果予想をしました。具体的な予想としては、各候補の勝利確率として岸田氏50%、河野氏37%、高市氏12%、野田氏0%とし、残る不安定要素として、高市氏の追い上げや安倍フォン、そして党員投票関連の世論調査の正確性への疑問などを挙げたと思います。

結果は当然、私が50%とと予測してきた岸田氏が勝利しました。ただ、私の予想通りと言いたいところがどうも言えないのです。原因は主に二点、岸田氏の一回目投票での第一位獲得、そして高市氏の議員票での躍進です。

選抜記事

多数決文化との決別【未来ノートコラムA・第12回】

多数派がいつも正しいとは限らない、それはいつだって  小学校の算数の授業で、アナログ時計は一日に何回長針が短針を追い越す(=重なる)かという問題が出されたという。選択肢は、21回、22回、23回、24回、25回の5つであった。 当然ながら、答えは22回である。算数的なテクニックを...

多読記事